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司祭、修道者、そして信徒使徒職として生きること。それぞれの召命の道。
神が自分に何を望まれておられるのか、祈りによって知ることができると思います。
種々の「召命」の道をご紹介しましょう。
教区司祭の道 信徒使徒職の道

修道会とは?

  カトリック教会は、その信仰生活を生きる大きな枝のひとつに、「修道会」という特別な奉献生活を生きる場を有しています。
  そこでは、歴史を通して、無数の修道士たちが、イエス・キリストの生き方に触発され、イエスと共に、また人々と共に(特に苦しんでいる人々とともに)生きるという人生を選択してきました。
  こうして生まれた修道士としての生き方には、神の呼びかけを正しく識別し、その上で「従順(自己奉献)」 「清貧(心の貧しさ)」「貞潔(心の清さ)」の3つの誓願を通して生きるという共通項があります。
  この3つの誓願は、究極的にはイエス・キリストと、すべての人々に「自分自身を明け渡していく」ということに他なりません。ですので、自分の人生を賭けるという、おおきな決断が伴います。 そして、歴史を通して、それぞれの修道会の創設者の精神という具体的な道を通して発展してきたのです。いくつか紹介しましょう。

  1. 大修道院制(ベネディクト会・厳律シトー会(トラピスト)など)…「祈り、かつ働け」という言葉の下に、祈りの中に深く自らを潜ませ、日々の労働に全神経を集めて、生きることの恵みを感じ取っていく生き方です。この生き方には、三つの誓願の他に「定住の誓願」というものがあり、1つの修道院で共同生活を生きていくという誓いを伴います。そして、こうした理念から派生した多くの修道会が存在します。皆さんは年末になると、テレビで放送される函館などのトラピスト(トラピスティン)をご覧になったことがあるでしょうか。こうした修道士・修道女は、ほぼ自給自足の生活を送り、労働と祈りの生活を送っておられます。また、その生活から生まれる恵みの一環として、クッキーやバター製品を製造しています(購入可能です)。あるいは、近年男子ベネディクト会は長野の大自然の中に修道院を構え、黙想の家としても信徒を招待しています。

  2.托鉢修道会(フランシスコ会・ドミニコ会など)…大修道院制とは別に、「全世界が修道院である」という考えの下に、修道院の壁を越えて、托鉢・説教をしながら世を巡るという生き方をする会があります。この中でも、例えばフランシスコ会は「兄弟性(神の国で実現する兄弟的生き方を先取りする)・「清貧(貧しいキリストの生き方にならう)」というカリスマがあり、ドミニコ会は「説教(神の言葉を1人でも多くの人に届ける)」という使命を生きようとしています。こうした聖人たちに触発され、多くの修道会が誕生しました。これらは、例えばフランシスカン・ファミリー(クララ会、多くのフランシスコの名を持つ修道会)、あるいはドミニカン・ファミリー(男子・女子ドミニコ会)と呼ばれ、それぞれの師父の精神を生きるために、貧しい人々の中に生きたり、病院を経営したり、学校、幼稚園と、その活動は多岐に渡っています。とくにこうした分野での女子修道会の活躍は驚嘆するほどの力を持っています。
さらには、托鉢会ではありませんが、これらの会とほぼ同時期に現行の会則を整えた男子・女子カルメル会も有名です。これらの会には、十字架の聖ヨハネ、アヴィラの聖テレジア、小さき花のテレジアといった聖人のカリスマのもと、深い観想生活を中心とした活動を行っています。
また、ここから社会の中で生きておられる方々のために「在世会」という組織も存在し、社会の中で現実を生きる修道者として活躍しています。

  3.使徒的使命を生きる修道会(イエズス会・サレジオ会など)…カトリック教会の歴史の中では比較的新しく誕生してきた修道会で、社会問題などに密接に取り組み、宣教をおこなおうとする修道会です。例えばイエズス会は「すべてを神のために」という言葉の下に、日本では上智大学を営み、社会問題の最前線に立ち、社会の福音化に取り組んでいます。またサレジオ会などは、将来世界を担う青年たちと共に生き、また彼らの悩みや問題に寄り添って生きていこうと真剣に取り組んでいます。こうした社会の必要性に応えるために設立された修道会は多く(例えば病院経営や、マス・メディアなどを通して宣教を行う男子・女子パウロ会があり、またイエズス会の霊性を生きる修道会、サレジアン・ファミリーの修道会など)、それぞれの会の使命を生きようと努力を続けています。それぞれの修道会は、現代社会の諸問題に敏感に反応し、できることを全て行うという決意で活動しています。

  以上のような大きな区分を越えて、現代では、社会のグローバル化・複層化の中で、それぞれの修道会が会の理念・カリスマを越えて、力を合わせて宣教にたずさわるという場面も多く見られるようになりました。
修道会にとっては、自らの修道理念に固執することは本末転倒なことで、全てはイエス・キリストと、この世界の全ての人々に奉仕するという生き方に開かれていなければなりませんし、それが優先課題であることも事実です。そのために、最近では修道会の垣根を越えて、また教区の司教・司祭との連携の中で、様々な社会の福音化への努力が模索されています。
  例えば皆さんは、異なる修道会に属する司祭・修道者・シスターと、司教・教区司祭が一緒に活動している姿をご覧になったことがあるでしょうか。
  例えば講演会や、正義と平和を実現するための諸活動なども、皆が団結して行っています。 また、神学校でも、多くの教授(司祭・修道者・シスター・信徒)が、それぞれの立場から豊かな体験を共有し、1人でも多くの奉仕者を育てる努力を続けています。

  ここまで、大まかに修道会の紹介をさせていただきました。これからこのホームページの中で、もっと詳細で多岐にわたる修道会の紹介が更新されていくことと思います。ご期待ください。

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