「助けて、助けて!!」おぼれそうなったわたしの手を捕まえてくれた最初の人は、同級生の男の子でした。最初があると言うことは何度かあると言うことなのですが、私が溺れそうになったのは3度ありました。最初の時は、今思えば小学校一年生の夏、泳げなかった私は砂浜のほんの浅瀬にいたはずです。多分少し大きな波が来てひっくり返されたのでしょう。必死でしたし恐怖心にかられていましたから、立てば膝ほどもなかったと思いますが、その助の手がどれ程ありがたかったことかと今でも記憶に残っています。
2度目は、小学校六年生の時、この時は結構深いところで潮の流れが早くなった時刻のころ、泳げなかった私は船のそばにいましたので危ないと言うことを思い出したのですが、時遅く溺れそうになり、もがいてももがいてもただ海の下の方に沈むだけ、その時わたしの手を捕まえては離し捕まえては離しして助けてくれたのは、すぐ上の兄でした。そのような出来事があってから10数年ほどは、何もなかったかのように過ぎて行きました。 |